共同試験事業

生コンの品質は、日常的に行われる品質管理に関する様々な試験により確保されます。中でも原材料の受入検査は重要な試験となり、特にコンクリートの容積の7割を占める骨材の品質はコンクリートの性能に与える影響が大きいことから受入検査を確実に実施することが求められます。

一方、原材料の受入検査を含む品質管理諸試験は、本来、個々の生コン工場が行うべきものですが、相応の試験設備と要員を確保する必要があり、中小企業にとってその負担は大きなものとなります。

共同試験事業は、生コン工場の負担を軽減するため、個々の生コン工場が行うべき原材料(セメント、水、骨材)の受入検査等を共同で実施する事業で、工業組合が運営する共同試験場を全国生コンクリート工業組合連合会(全生連)が認定する“共同試験場認定制度”と相まって、生コンの品質信頼性を高め、安全・安心な社会づくりに貢献します。※JIS Q 17025「試験所及び校正機関の能力に関する一般的要求事項」に適合していることを認定

北海道では、弊工業組合が道南地区生コンクリート協同組合連合会が運営する2ヶ所の試験所を引き継ぎ、2020年7月から全道の組合員工場を対象に共同試験事業を開始しました。

おかげさまで、現在では設計コンサルタントやゼネコン等からの様々なコンクリートに関する試験ニーズにも応えることができるようになりました。

組合員工場から出荷される生コンは社会インフラを支える耐久財となるものであり、生コン生産者の社会的責任も重大と考えられることから、今後もこうしたニーズにしっかり応えていく方針としております。

認定共同試験場